先週末Seoulに丸2日滞在した。休暇を利用しての完全な旅行である。
韓国映画は普段からたくさん見るし、月に2??3回は家の近くの料理屋へ行く。
でも実際に訪れるのは初めてだ。
深夜便のため実際行動を開始したのは正午過ぎになった。初日はソウル在住の友人の案内で市場などの一般的な観光スポット巡り。ホテルで一休みし、夜は弘大(ホンデ)という地域にあるクラブに行き、年も考えずに4時くらいまで遊んでいた。
2日目の昼過ぎのこと。夜遊びの疲れで寝ぼけ眼のままミョンドンの街をブラついていたら、角にあったレコードショップの店員に話し掛けられる。前夜のノリでいいダンスミュージックはないかと聞いたところ薦められたのがHARISUだった。
その美ぼうに加えセクシーなダンスと確かな歌唱力で大人気らしい。でも店員のパクさんの話で一番驚かされたのはこのアーティストが性転換手術を受けたニューハーフであるということだった。
日本に比べても性差別が激しい(と思われる)韓国で、良くトランスジェンダーであることをカミングアウトしたなと思っていたらこんなインタビュー記事を見つけた。
I don't think I am a `transgender.' That's the name this society gave to me. They call me a trans, neither man nor woman. I don't think this label of trans will be removed from me ever, successful as I may be. But I don't care, because I already made it public for myself.
素晴らしい勇気の持ち主である。いかに好奇の目にさらされようとすべてをオープンにする道を選び、そして自らの実力でトップスターの地位を勝ち取ったのだから。今ではその地位を利用して同じ境遇にある人々のため活動も行っているようだ。
このインタビューでも少しふれているが、HARISUは韓国でのデビュー前に日本でヘアメークの勉強をしており、日本のクラブで歌い手としてのキャリアを始めている。アーティストとしての彼女のルーツは日本にあったのだ。東京のカラオケで練習でもしていたかと思うとわたしはうれしくなってしまった。
そのうち日本でライブなどをすることもあるかもしれない。そのときはぜひ駆け付けたいと思った。