2006年05月30日

死んだ女の子

  あけてちょうだい たたくのはあたし
  あっちの戸 こっちの戸 あたしはたたくの
  こわがらないで 見えないあたしを
  だれにも見えない死んだ女の子を

  あたしは死んだの あのヒロシマで
  あのヒロシマで 夏の朝に
  あのときも七つ いまでも七つ
  死んだ子はけっして大きくならないの
 

  炎がのんだの あたしの髪の毛を
  あたしの両手を あたしのひとみを
  あたしのからだはひとつかみの灰
  冷たい風にさらわれていった灰

  あなたにお願い だけどあたしは
  パンもお米もなにもいらないの
  あまいあめ玉もしゃぶれないの
  紙きれみたいにもえたあたしは
 

  戸をたたくのはあたしあたし
  平和な世界に どうかしてちょうだい
  炎が子どもを焼かないように
  あまいあめ玉がしゃぶれるように
  炎が子どもを焼かないように
  あまいあめ玉がしゃぶれるように

(アーティスト元ちとせ 作詞ナジム・ヒクメット 作曲外山雄三)

BSで米ABCを見た。 イラク駐留の米海兵隊が民家でイラク市民を虐殺した疑惑についてのニュースが流れていた。
西側のメディアでイラクにおける駐留米軍の殺人行為が報じられたのはほとんど初めてではないか。

 

Img_903381_35529580_0

この写真があったブログからリンクが貼られていた海外のサイト (http://isahaqi.chris-floyd.com/)     では事件の詳細を伝えるビデオがアップされている。またイギリスの市民団体「Iraq    Body Count (http://www.iraqbodycount.org/)     」によればイラク民間人の死者は4万人だ。 とにかく大量に人が死んでいる。    

以前は、左派の自称現実主義者たちが唱える「ネオコンの暴走に歯止めをかける意味での9条改憲」(有体にいえば軍の存在を明記し、 集団的自衛権の行使は国際機関の決定に委ねる)に賛成できると考えていた。??護憲??の持つネガティブなイメージもあったろうし、 これほどマッチョな保守的言説がはびこる世の中ではそれがぎりぎりの妥協点になりうるのではと思ったからだ。

でもこの写真のような現実を前に、とてもそんな書生論を振りかざす気にはなれなくなる。もうわかっている。 9条を変えれば名実ともに米軍と一体化の方向へ向かう。戦闘地域への派遣が認められるということは、当たり前だが戦闘をするということだ。 無辜の市民を大量に殺す行為に加担するということだ。

国民投票法、共謀罪、教育基本法条文変更の3点セットが目指すところは明快。戦争のできる国だ。公権力が自らへの批判を許さない国だ。 これまでどう考えてもまかり通らなかったことが堂々と行われる時代がすぐそこまで迫っている。

徴兵なんかする必要はない。格差を作るとはどういうことか。アメリカを見ればわかる。好き好んで軍に入る者などそうはいない。 奨学金が欲しいから、仕事がないから地方の貧しい若者が兵士になっている。イラク入りしている予備役の兵士たちなどほとんどがそうだろう。 日本でいえば? そう「ニート」だ。メディアは今必死に彼らを悪者に仕立て上げている。あとは人差し指を上げてこう言えばいい。「I want you」。退路を断たれた若者たちは入隊するだろう。

もしくは「青少年教育促進法」(姑息な官僚はもっといい名前を考えるか)なんかを作ればいい。「労働は義務!  働かねぇヤツぁ軍隊で精神を鍛え直す!」というわけだ。何かといえば国家を呼び出すようになった現代の日本人だ。「オレがやってやるよ」 と言われれば喜んで自らの子どもを差し出すだろう。

そんな国が「普通の」国といえるのか。平和ボケの何が悪い。

 

 

posted by Aequitas at 13:38 | 沖縄 ☀ | Comment(1) | TrackBack(5) | ニュース雑感
この記事へのコメント
TBありがとうございました。一般紙でも報じられるようになったので、ヤフーには最近記事としました。
 お書きのことと共に、「米軍再編」が閣議決定だけで決まるのが、殆ど批判も受けずに進む、この異様。これが進行するのはそれ自体で、日米の軍隊の統合に他ならない事なのに・・
 百年の孤独、随分昔に読みました、もう記憶に署名が位ですが。
Posted by jじゅん at 2006年05月31日 22:08
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